日本人ビジネスパーソンが、もっとグローバルに活躍するチャンスを支えたい、 そんな想いからソフトカレッジコンサルティングは米国ワシントン州で生まれました。

就職に役立つ英文レジュメのかき方
第6回:実践編英語履歴書を書いてみよう 英語履歴書の戦略・方向性を定める

前回から「一歩差がつく英語履歴書の書き方/実践編」をご紹介していきます。前回の『自己分析』に続き、今回は『英語履歴書の戦略・方向性を定める』方法を順を追って見ていきましょう。

戦略を決める、というとなんだか大げさなようですが、ここはあなたの就職活動が狙い通りに進むかを大きく左右する一番重要な箇所です。

前回のコラムで書いたように、英語履歴書作成の第一ステップとして、あたなが『どんなポジションにつきたいか』という就職活動のゴールが決まれば、次は英語履歴書で『あなたをどのように見せていくか・書いていくか』という書き方・方向性を考えるのがここでのステップです。

“自分を狙い通りに見せるため”に、『どの情報を入れるか』を決める。

1枚か2枚という限られたスペースに、『何を書くか』を決定するのはなかなか難しいことです。

自分のこれまでの事を書くのに、ついつい多く書いてしまいたくなるのが人間の心理ではないでしょうか。でも英語履歴書はあえてそこを客観的に捕らえることが必要です。

得たいポジションにあわせて、強調したいメッセージを選んで文字に落とす。そのメッセージを伝えるべき相手をイメージしながら書くことでこの情報の取捨選択はおのずとできるようになります。

例えば、昔はエンジニアだったけれども、現在はプロダクトデザインを中心の業務に携わっており、次のキャリアステップとしてもプロダクトデザイン方面でのポジションを得たい、という場合は、やはりエンジニア時代の情報はできるだけ現在の業務に関連するものや、特筆すべき業績をピックアップし、記載する情報を絞り込みます。

英語履歴書は、あなたの職歴ヒストリーを書くものではなく、採用側へのメッセージを含んだ履歴書だと考え方を少し考えてみると、『英語履歴書の戦略・方向性を定める』ことの意味が少し見えてくるかもしれません。

<職歴が長い方へのアドバイス>

もし5つ以上のポジションを経験されている場合、その中には会社の都合や個人の都合で数ヶ月しか在籍しなかった場合というのもあります。そしてそのポジションがあなたの目指すキャリアの方向とまったく異なる場合は、その職歴は入れる必要はないでしょう。

最近、17年の職歴があるクライアント様から英語履歴書作成のご依頼がありました。その方は社会人になって最初の2年半の間は今のポジションとほとんど関連性のない仕事をされていらっしゃって、その後、全く別の業界に転職され、そのフィールドで活躍されました。17年の職歴をすべて書くと英語履歴書が2枚を中途半端に超えてしまう、ということでこの場合、私たちがお勧めしているのはあまり関連性のない早期の職歴をWork Historyの後半部分に『Early Experience』と1つのセクションまとめてしまい、具体的な会社名など書かずに、Worked at ****** Industry as ****(ポジション名) ; obtained and improved business negotiation skill and presentation skill..といったかたちで記載する方法です。

ここを具体的に書かなかったからといって、今後目指すキャリアには致命的な情報の欠落にはならないでしょうから、あまり『すべての情報を書かなければいけない』と躍起になる必要もなく、スマートにまとめる、というのがお勧めの方法です。

<職歴の比較的短い方・キャリアチェンジを目差す方へのアドバイス>

もし仮に、あなたがエントリーレベルだったり、これまでにひとつのポジションしかご経験のない場合は、あなたの狙うポジションに関連することはすべて記載してしまってかまいません。学部で選考した科目名でも、学生時代のインターンシップでもボランティアでも、個人の趣味でも『狙うポジションに必要とされる素養』を表現できるものならば積極的に情報を入れていくことをお勧めします。

ミドルレベルで異なる業界を3つぐらい経験し、また新たなポジションにチャレンジしようとする場合、関連する直接的なポジションの経験が少ないと思えば、たとえ3ヶ月であっても経験したインターンシップでの職務を入れることももちろん有効です。

<経験されたポジション(タイトル)名が5つ以上ある方へのアドバイス>

ポジションをファンクションごとに分類することをお勧めします。仮にあなたがここで8つのポジションを経験されたと仮定します。そのうちの2つが『Marketing Consultant』、4つが『Marketing Manager』残りの2つが『Research Marketing 』だった場合、それらをそのポジション名でくくってしまうことも有効です。さらに、その中で今ポジションとして目指しているのが、Marketing Managerであった場合はそのポジション名に関連する職務内容や達成事項を厚めに記載するのも良い方法です。もちろんそのポジション名のタイトルの直下に置くのはその役職の中でも一番レベルの高い、かつ責任範囲の広いポジション情報であるのは、お分かりいただけますね。

繰り返しになりますが、良い英語履歴書を書くためのポイントは

1、ポイントを絞り
2、採用側へのメッセージを常に考えながら記載すること

です。

次回は、ステップ3:職務履歴・職務上の責任範囲のリストアップをご紹介していきます。

前のページへ次のページへ

第1回:最新のジョブマーケットにおける英文レジュメのトレンド
第2回:レジュメを提出する前に。このチェックポイントはカバーされていますか?
第3回:『採用側がYesかNoを判断する』 レジュメの一番大事な箇所とは?
第4回:実践編レジュメを書いてみよう フォーマットの選び方
第5回:実践編レジュメを書いてみよう 全体の流れと事前準備
第6回:実践編英語履歴書を書いてみよう 英語履歴書の戦略・方向性を定める
第7回:実践編・英語履歴書を書いてみよう
第8回:実践編レジュメを書いてみよう ステップ3
第9回:長いレジュメをより簡潔にページ数を抑えるテクニック
第10回:就職活動にLinkedInを効果的に活用するには?